探索
その日は出来るだけ体力の回復に努め、残りの時間は武器の作成に費やしていた。彼女に普通の武器は通用しない。
そこで緋影がつくっていたのはマグネシウムを使った閃光弾だ。
これなら小川の視力を一時的に麻痺させる事が出来るだろう、と推測して本を見ながら作った自作の閃光弾だ。
出来る事なら、これは使いたくない。
彼女と、戦いたくは、ない。
ならどうして自分はこんな物を作っている?
…………
説得することは、罪を償わせる事は、出来ないのだろうか?
……考えるな……
今は、彼女を、小川美奈を捜す事だけを考えよう。
彼女は自分が死んでいない事は確実に知っている。
そして、自分の能力を脅威に思っているだろう。
自分からひとけ人気のない場所に行けば、彼女は再び姿を現すかもしれない。
大竹が襲われないかが心配だが、彼がどこにいるのかはわからないだろうし、大竹の事はさほど脅威に思っていないだろうから、放っておくはず。
緋影は眼を皿のようにして彼女を探し続ける。